朝日新聞 記者2

朝日新聞 記者2 堤之 剛くん  早稲田大学

 
 就職について考え始めたのは、大学3年生の春ごろからでした。そのときから一貫して新聞記者を志望していました。そこから内定をもらうまでの1年間、特に力を入れていたことがあります。それは各社の「先輩訪問」です。私は記者を希望していたわけですが、記者の方だけでなく、他の部署の方々とお話させていただく機会も大切にしていました。なぜならば各部署の意見や考えを聞くことによってこそ、はじめてその会社の全体像が、おぼろげながら見えてくると考えたからです。その結果、どういうタイプの人が求められているのか、会社の強み・弱み、会社の将来の方向性といったことを具体的に知ることができました。

 企業研究をするにあたり、会社案内やHPを徹底的に研究することは大切だと思います。しかし、それとともに、その会社の人と会うことも重要だと思います。当然のことながら、会社というのは「人」で成り立っています。だからこそ、その現場で働く人々から教えていただける生の情報は最重要です。私はこうした経験によって、自分が記者として働きたい会社はどこなのかということを段々と明確にしていくことができました。先輩訪問させていただいた方々には、本当に感謝しています。

 さて、就職試験が始まると、私はひとつの壁にぶつかりました。「面接」です。普段話すことは好きなのに、面接になるとどうもうまく話すことができない。これには自分でも少し驚いてしまいました。しかし、ある質問をきっかけに面接に臨む気持ちは大きく変わりました。それは面接官の「この面接でそんなに緊張していて、記者が勤まるの?」という質問です。 面接に際して、自分では特別に緊張していないつもりでした。しかし、どこか普段着の自分ではないことも事実でした。そのことが知らず知らずのうちに必要以上の緊張感につながっていたのだと思います。自分のことを少しでもよく見てもらいたいという気持ちが強かったのです。私はこれを機に2つのことを心に留め、面接に臨むようにしました。(1)良いことを言おうとしないこと、(2)自分の頭で考えた言葉で話すこと です。

 この2つのことを心がけただけで、面接に対する私の印象も大きく変化しました。面接を楽しいと思うようになりました。実際に、その後の面接はどれも終始和やかな雰囲気で話させていただくことができました。

 
 内定をいただいたときは本当に嬉しかったです。しかし、それ以上に嬉しかったことがあります。それは内定の通知を友人や知人に連絡した時に、自分のことのように喜んでくれたことです。私は就職活動を通じて、多くの友人や知人に恵まれました。確かに就職活動において、最も大事なことは自分が希望する会社に入社することだと思います。だけど、その過程で巡りあった人々との出会いも大事だと思います。私にとっては、大きな財産となりました。これから就職活動をされる方、就職活動における出会いというものも大切にしてください。