集英社 営業

集英社 営業 榛葉菜美さん 慶応義塾大学卒業

 
 今でもよく覚えているのが、12月の最後の授業です。

 「あなたは何をやりたいの?」と模擬面接で先生に聞かれたとき、何も言えなくなってしまいました。自分のことなのに何故わからないのか…とものすごく悔しくて、その後の忘年会で飲みすぎたのは、まあ今ではいい思い出です。

 よく就活で一番大変なことは何ですか?と聞かれますが、私にとっては自己分析でした。本が好きで、本に関わる仕事に就きたいのは本当なのに、でも編集の仕事はどこかしっくりきませんでした。12月?1月頃の私の頭には、本と言えば編集職しかなかったので、その仕事に自分を当てはめようと悩んでいました。サイズの合わない靴を無理矢理はいて歩こうとしていたようなものです。今思うと、本当に視野が狭かったと思います。その視野を広げてくれたのは、先生であり、OB訪問でお世話になった先輩方であり、CTAの同期でした。私は他人と自分を比べるなかで、自己分析をしたと思っています。

 自分がやりたいことは、必ず目の前にあります。私の場合、インターンでの営業経験や、本屋でのバイト経験があったのに、営業という答えにたどり着くまでに随分かかりました。

 先生はおそらく答えを知っていたと思いますが、私に考えさせてくれました。当時は苦しみましたが、そのおかげで、一度納得してからの面接は楽しくて楽しくてたまりませんでした。面接中、嬉し泣きをしたことすらあります。自分が好きなことを、おじさんたちが真剣に聞いてくれる。それだけで本当にありがたいと思っていました。

 要は、自分のやりたいことを信じられるか、認められるかどうかだと思います。今では、営業職以外は考えられないくらい、この仕事をやりたいと思えます。

 マスコミを目指すみなさん、自分の「やりたいこと」を見つけてください。それが見つかって、自信を持って人に説明できるようになれば、OB訪問だろうが筆記試験だろうが圧迫面接だろうが乗り越えられます。原動力があるからです。みなさんの就職活動を、心から応援しています。