エントリーシート作成

エントリーシート作成

 就職試験についてまわる一枚の書類。それを履歴書と呼ぶ。サイズはA4サイズからA3二つ折りサイズまで様々である。記入する内容も記入欄の大きさも、履歴書ごとにまちまちではある。しかし氏名・性別・生年月日・年齢・現住所・電話番号・学歴・職歴・資格・免許・自己PR・志望動機といったところが、基本的な記入内容である。たったこれだけの内容から判断して書類選考を行い、直接面接に呼んで会う人と、会うことすらしない人に分けられる。たった一枚の書類から何がわかるのか。あなたは、そう言うかもしれない。しかし実際には、見る人が見ればわかってしまうものなのである。

 一方、市販に売られている履歴書と違い、各社が自社の採用試験のためだけに独自に作る選考書類のことを、エントリーシートという。簡単に言えば、履歴書・自己紹介書・志望書がセットになったようなものである。サイズはA5片面からA4両面、中には折り畳み式のものまであり、書式は企業によって違う。質問事項や記入スペースも千差万別だ。驚くほどびっしりと記入させられることもある。

 履歴書、エントリーシートのどちらにせよ、面接に呼んでもらえるかどうかは、あなたの書き方いかんにかかっている。同じ人間が書いても書き方がよければ通るし、書き方を誤ると通らなかったりする。それほど書き方が重要なのである。ならば通るものであれば何を書いても構わないかと言うと、そういうわけにもいかない。履歴書やエントリーシートは書類選考にしか使われないのかというと、そんなことはないからだ。面接の結果と併せての判断材料になるとともに、何よりも面接時の質問書として用いられることになる。
 
 エントリーシートに記入すべきことは、以下の5項目に分類できる。

(1) 過去の自分
   (学生時代に最も熱中したことは何ですか、今までに最もうれしかったことは何ですか、最近読んで面白かった本は何ですか、など)
(2) 現在の自分
  (いま一番会ってみたい人は誰ですか、あなたの趣味・特技は何ですか、など)
(3) 未来の自分
  (10年後、あなたは何をしていますか、将来の夢は何ですか、など)
(4) 志望動機
  (当社に就職を希望する理由は何ですか、志望職種を選んだ理由は何ですか、など)
(5) やりたいこと
  (入社後したい仕事を具体的に書いてください、あなたはどのような番組を作りたいですか、など)

 質問を見たらこれらのどれに当たるのかを見きわめ、それに沿った書き方をすることが、通るエントリーシートを書くための最低条件と言えるだろう。
 さて、どんな質問も5項目に分類できるようになったら、次は書き方のコツをマスターしよう。

 まず、質問に即して上から順に記入していくやり方はやめたほうがよい。エントリーシートそのものをキャンバスに見立て、その上に絵を描いていくような気持ちで書くのが望ましい。絵を描くときに、まず気をつけることは見た目の美しさである。描いてあればなんでもよいというのとはわけが違う。一般人には理解できない美こそが芸術だと言う人もいるが、エントリーシートはそれでは困る。相手に読んでもらわなければ始まらない。

 次に最初から最後まで一字も余すところなくびっしりと埋め尽くされたものを、誰が読みたいと思うだろうか。読みたいと思わせるためには、適度な空間、つまり余白を作ることが大事だ。目安としては全体の8割程度。そして少し大きめの字で、なるべく丁寧かつきれいに書くことが望ましい。このような工夫のことを業界用語でレイアウトという。新聞、雑誌、広告など、他人に読ませることを目的としたものには、すべてレイアウトが存在する。ただし、レイアウトを考える本当の目的は読ませることではなく、その内容をより理解させやすくするためである。

 他にもコツはあるが、最低限この2つのことだけは頭に入れておこう。