日本テレビ 制作

日本テレビ 制作職 橋本大輔くん 早稲田大学卒

 CTAには春から通って、いろんなことを経験させられてきた。ヒッチハイク、海外放浪、富士登山、M1出場、猪狩り、洞窟探検などなど。だから自己PRには困らなかった。しかしテレビ局を志望する明確な理由がないことに気づいた。「楽しそうだから」なんてフザけた理由では、真っ先に落とされそうだ。

 そんな中、日本テレビの1次面接が始まった。「今日は会長も来ているので面接官も緊張しています」と集合場所で説明された。実際に面接中に会長に遭遇。じっと見ていたら面接官に注意された。日本テレビは一番行きたい会社なので会長に会えただけでもウキウキする。「こんにちは」と話しかけると「こんにちは」と返してくれた。厳しい人だと噂に聞いていたけど、意外と優しそう。いい気分のまま面接に臨んだら、あっさりと通過。

 数日後に、すぐさま2次面接。「ここで内定が出ちゃったら1年間暇になるね。どう過ごす?」なんて質問され、ニンマリ。内定もらえるかも・・・そう思うと心も顔もリラックスして面接を受けることができた。ほかの会社なら「どこからも内定が出なかったら、どうするの?」なんて意地悪質問が来るのに、日テレはなんて前向きな質問をする会社なんだ。小さいことではあるが、こういうことの積み重ねで、その会社の雰囲気がわかる。しかも2次面接で聞くなんて、オメデタイ感じが好感度高し。日テレ側も私の好感度が高かったのか、通過。

 筆記試験・・・できなかった。受験勉強以来、ロクに勉強なんかしていない。英語なんて1問もわからなかった。クリエイティブ問題も適当に埋めた。にもかかわらず奇跡的に通過。

 いよいよ、夢にまで見た合宿。日テレすぐ横にある高そうなホテルに宿泊。1泊3万円はするんじゃないだろうか。ここに好きな子を呼んで夜景の見える高層階レストランで食事して、その後に告白したら・・・彼女はゲットできるかもしれないが日テレにサヨナラされるだろうから、それは入社後の楽しみに取っておこう。とりあえず寝たら落ちると言われたので3日間、ほとんど一睡もせず課題を仕上げる。携帯没収なんてこともされなかったので、もちろん先生に電話で相談しながら笑 集団の中で、どんな役割を果たしているかも見られていると聞いたので、普段と同じく仕切り屋の自分に徹した。ただ自分の意見を通すのではなく、なるべく仲間の意見を尊重して、協調性のあるところを見せながら。

 局長クラスとの面接。控室で受験者数人と人事部の方と楽しく盛り上がる。人事の方も含めて気さくな方ばかりで、ますます「この会社で働きたい!」という想いが強まる。同じ日に行なわれた健康診断では、とにかくいろいろと検査された。初めての健康診断。せっかく血をいっぱい抜くんだから内定ちょ~だい! これ、ホンネでしょ。その想いが通じたのか最終面接に進めることになった。

 ついに最終。泣いても笑っても最終。でも、できることなら笑って終わりたい。人事の方が付き添ってくれて「私、ほんとに日本テレビに向いていると思うんですよ」と訳のわからないことを口走る。それでも「僕も、そう思いますよ」と温かく返してもらえて落ち着いた。

 部屋に入ると偉そうな人たちが、ずらっと並んでいる。その中央には社長が身体を斜めにして座っている。「社長、前を向いてくれ~」と心の中で叫ぶも通じず。もしかして社長に嫌われている? 私は、そんなに魅力がないのか? もはや、ここまでか。

 質問も「君、法学部だけど卒論は何?」「強制わいせつ罪についてです」「それは日テレへの嫌味かな?」「いえ、違います」「もしかしてアナ志望?」「いえ、違います」「第一志望はフジ?」「いえ、違います」

 さっきから「違います」しか言っていない。しかも社長は私に関心なさそうだし。「社長は忙しいので、結果は10日以内に連絡します」10日も待たされるなんて精神衛生上よくないでしょ。落とすなら、いっそ早く落としてくれ!

 携帯電話がブルった。「日本テレビ人事部ですけど・・・」私もブルった。10日どころか翌日に内々定をいただいてしまった。嬉しさと緊張のあまり「日テレ、最高だと思います」と思わず口にしていた。

 半年前までテレビ局で働けさえすれば職種は何でも構わないと思っていた。それが希望の制作職から内定をいただけた。勝因は何かと聞かれれば「本当にテレビが好きだから」の一言に尽きる。ただ最初の頃はテレビを見るのが好きな視聴者にすぎなかった。CTAに通うようになってから、それじゃマズイと気づいた。しかし志望動機らしい志望動機は直前まで完成しなかった。そんな状態で、よく内定がもらえたと思う。

 そして、もう1つ。多少のテクニックも不可欠だと思う。私は大学3年生になるまで、特に何もしてこなかった。これといった特技や資格もない。CTAに通ってからの半年あまりに経験してきたことを、面接官が興味を持ってくれるように楽しく面白く伝えるようにした。「小さなネタでも大爆笑させる話術」そして「話術を補う自分の信念を持っていること」さらに「いざというときに勝負に出られる度胸」これらが大切である。

 奇抜さで目を引くのではなく、自分を売り込むセンスを身に着けてほしい。どんなに肝が据わっている人でも就職活動中は不安な気持ちでいっぱいになる。でもそこを前向きな気持ちで自分の選んだ道を信じ乗り越えていてほしい。その前向きさと自分を信じる力が入社後、きっと役立つときがくるだろうから。

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