NHK 記者

NHK 記者 吉武洋輔くん 慶応大学卒

後輩の皆様へ

CTA卒業生の吉武です。僕の簡単な紹介をさせていただきます。

01,4 茶髪とひげの風貌でCTAの門を叩く(大学3年)
週一回の授業を受けるも、日々チャラチャラと遊ぶ。

02,2 CTAから逃亡
先生の厳しさと自分の力のなさに嫌気がさす。

02,6 就職活動全滅、就職留年を決める
新聞社はすべて筆記落ち。テレビは書類通過が精一杯。
一般企業に内定もらうも、就職留年を選択。

02,8 広島~鹿児島へのぶらり旅
6日 広島・平和祈念式典 ~ 終戦記念日 鹿児島・知覧。
青春十八切符の旅。野宿を繰り返す。

02,9 東ティモールでNGO活動に参加
ゴミをゴミ箱に捨てるという概念のない国民との戦い。

03,1 CTA復帰
厳しい指導続く。授業前日になると、胃が痛む。

03,4 NHKと日経新聞社から内々定
(読売新聞社 最終面接辞退 毎日新聞社 一次面接辞退)

民放は受けず、新聞社とNHKにしぼった就職活動
筆記試験全社通過。受けた面接も、一度も落ちず。
先生の模擬面接に比べれば本番は屁みたいなものだった。

04,4 NHK入局
入局式で、当時の会長の激励挨拶に爆睡する。
予定15分の挨拶がなんと一時間半に渡る演説に・・・

04,5 NHK名古屋放送局に赴任
配属希望書に「九州か四国の小さい放送局」と書くが・・・
現在に至るまで、警察担当記者として悩み苦しみ、忙殺の日々を送る。

 僕は就職活動に失敗した人間であり、成功した人間です。君たちは、内定を勝ち取った先輩たちを「優秀な人たち」と思っているかもしれません。しかし、そんなことはありません。はっきり言って、たいしたことないです。いたって普通です。いや、僕なんかは普通以下です。一度にいろいろなことを書いても、君たちが疲れてしまうと思うので、まずは就職活動に失敗したときのエピソード、そこで感じたことなどを書こうと思います。

 僕は大学時代、ほとんど勉強することなく、適当に過ごしていました。熱を入れたのは、コンパとアジア旅行ぐらいでしょうか。CTAに入ったのは「海外で戦争取材する記者ってかっこいいなぁ」というぐらいの簡単な動機でした。5月に入校して、週一回の授業を受けることになるのですが、今振り返ると自己分析もたいしてせず、ただなんとなく記者になりたい・・・という動機のまま過ごしてしまいました。

 結論から言うと、敗因はビジョンを描けなかったことです。つまり、自分が記者になって何をしたいのか。そこを突き詰められませんでした。先生は君たちにいろいろな質問や課題を与えてくることでしょう。そしてときに厳しいやりとりもあります。「それやりたいなら、別にテレビ局に入らなくてもいいじゃん」・・・。「○○君採用したって、会社にメリットがないよ」とか・・・。また、ときに何の意味があるの?っていう課題を与えてくることもあります。しかしそれらは、結局のところ「自分が一体何をしたいのか」を見つけるための訓練なのです。自己PRなどは、けっこうきついものですし、先生の模擬面接なんか、今思い返しても恐ろしくなるぐらいです。しかしそれらを一つ一つクリアすることで、ビジョンがつくられていきます。僕は就職活動の山を迎える前に、先生の厳しさから逃げ出しました。つまり、「何をしたいのか」を考えること放棄してしまったわけです。

 そりゃ、全滅します。かろうじて書類通過したテレビ局の面接を数回受けましたが、僕が何を言っても、どこの社の面接官も「君は何がしたいの?」って顔をしていました。もちろん「インドの差別を受け続ける人たちを取材したいです」ってことぐらいは言えますが、面接官に「どうしてそれを取材したいの?」「それで何の意味があるの?」などを問い詰められると、何も言えませんでした。もう一度言いますが、そりゃ、全滅します。ははは。

 また一方で、就職活動の波にのまれていたのも事実です。まわりの仲間は、銀行や商社などを回っていたので、自分も他業界を回って、とりあえず内定はもらっておきたいなと思うようになりました。他業界を受けることを批判するつもりはないのですが、本当にマスコミに行きたいのであれば、マスコミ中心の就職活動をするべきです。もちろん就職活動をするなかで、マスコミより他業界にひかれたってことであれば話は別ですが。僕のように、「とりあえず内定がほしい」っていう程度で他業界を回るぐらいなら、本当に行きたいマスコミに命をかける勇気を持って欲しいです。僕がなぜ就職活動に失敗したのか。なんとなく伝わってきていると思います。僕の失敗談を反面教師にしてください。

 君たちに心がけて欲しいことがあります。自分が目指す業界の商品に高い意識を持って接することです。今のは表現が悪いので例を挙げます。例えば、テレビ局でドキュメントをつくりたい人。ドキュメント番組を見まくってください。バイトがあるときは、ビデオにとればいいです。最低一日一本は見るぐらいのつもりで。そして見る際に、「作り手の意図は○○だろうな」とか「自分ならこういう映像や内容を付け加えたいな」とかを意識しながら。そうすることで自分の描きたいものが見えてくると思います。君はアマチュアだけど、もうすでにディレクターです。「自分はディレクターなんだ」という意識を持ってください。記者を目指す人であれば、ニュースを見まくってください。新聞を読みまくってください。そして興味ある話題があって、さらに「知りたい・見たい」という欲求が生まれたら、現場まで行って取材してみてください。そういったことを続けることで、自分が取り上げたいネタが見えてくるので。君も給料はもらってないけど、もうすでに記者なのです。「自分なら・・・」という意識を持ってください。そうすれば、僕のようにビジョンを持てずに失敗するということはありません。

 今回の話は以上です。また時間を見つけて、二度目の就職活動のエピソードや、さらには実際に働いて見て思うことなどを、伝えたいと思います。休暇がとれて、時間があえば、教室にも顔を出したいのでよろしくお願いします。
  では、みなさんがんばってください。

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